Salesforce には、システム管理者でないユーザーに管理者の権限を限定して渡すことができる、代理管理者機能というものがあります。
今回は、その代理管理者機能でできることをまとめてみました。
代理管理者ができること
- カスタムオブジェクトの管理
- 指定されたオブジェクトについては、項目の作成やページレイアウト編集など、ほとんどシステム管理者と同様にカスタマイズできる
- オブジェクトのリレーションや共有設定は不可
- 逆に標準オブジェクトは扱えない
- 指定されたオブジェクトについては、項目の作成やページレイアウト編集など、ほとんどシステム管理者と同様にカスタマイズできる
- ユーザーの管理
- 指定されたロールに属するユーザーについて、以下の作業を実行できる
- 作成・編集
- ロック解除
- パスワードリセット
- ロール階層自体の編集はできない
- 指定されたロールに属するユーザーについて、以下の作業を実行できる
- プロファイル・権限セット・公開グループの割り当て
- 自身が作成したユーザーに対し、指定されたプロファイル・権限セット・公開グループを割り当てられる
- プロファイル・権限セット・公開グループ自体の編集はできない
想定される例
- 営業メンバーが頻繁に追加されるため、営業メンバーのユーザー作成については他の人に委任する
- 特定の営業チームしか使わないオブジェクトについて、頻繁に変更依頼が来るため、そのチームのリーダーにカスタマイズを委任する
所感
結構使用できる場面は限定されると思います。
大体のオブジェクトは複数の部署・チームが使用するため自由に変えさせると混乱が起こる可能性があります。
オブジェクトがほぼ独立していて、使う人が限定されているかつ代理管理者が Salesforce にある程度知見があるなどの条件を満たしていれば使っても良いかなと。
特定の選択リストの選択肢を変更できる、などもっと権限を細かく設定できれば便利なのですが・・・。
ユーザ管理についても、ユーザ作成は予算に関わってくるので別々で管理するのは難しい気がします。
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