リリース時、想定外のユーザーに迷惑がかかる可能性があるのが「必須項目」と「入力規則」です。
忘れがちなポイントが “既存のレコードにも影響する” ということ。ここの考慮が漏れると「レコードが編集できなくなった!」という苦情が飛んできます。
必須項目のリリース
注意点
リリースしたタイミングでは問題ありませんが、その後ユーザーがレコードを更新しようとしたタイミングで必須項目未入力によるエラーが表示されます。
特に一括変更を行う際は全てエラーになり、結構なストレスです。値が自明のレコードについては管理者側で埋めてあげるなど、なるべくユーザーに手間をかけさせないようにしたいですね。
対策
私の場合、必須項目については
- 必須化せずにリリース
- 既存レコードの値を(できる限り)埋める
- 項目の必須化
という手順でリリースしています。
入力規則のリリース
注意点
入力規則もリリースしたタイミングでは問題ありませんが、すでに入力規則に違反しているレコードがあった場合、更新時にエラーとなります。
対策
まずは、すでに違反しているレコードがないかレポート等で事前に確認します。
違反しているレコードがあった場合は、さらに以下のいずれかの対応をします。
- 違反しているレコードの値を修正する
- 入力規則の条件を変更する
- 特に、リリース日以降に作成されたレコードのみを対象にする回避方法は汎用性があります(以下参考コード)
AND(
DATEVALUE(CreatedDate) >= DATE(2024, 10, 1), /* 入力規則リリース日以降のみ適用 */
Hoge__c < 0
)
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